新規契約・機種変更ができなかった理由
大手キャリアのスタッフ(セールス担当)として現場に居て、新規契約や機種変更ができなかったお客様をたくさん見てきました。(携帯だけで無くタブレット契約含)
実は、意気揚々とショップに来て、2~3時間待たされた挙句に契約できず、怒って帰って行くお客様は意外と多いんです。
逆に言うと、本人は「なぜ断られるのか?」理由が分からない人が多いと言うことですね。
今回は契約できないのに順番を待つという無駄な時間を過ごさない為に、「契約を断られる理由」で多かったものをピックアップしていきたいと思います。
そもそも端末購入はローンである
何度かこのブログにも書いたと思いますが、まず「実質0円」と「一括0円」の違いを知りましょう。
「実質0円」とは、例えば月々3000円掛かる本体代金が、毎月の携帯電話の通信料から同じ金額が引かれるので実際は0円です。ということです。
例えば、各社電話カケホーダイで2GBプランの場合。
2700円(通話料)+300円(ネット接続料)+3500円(データ通信料)=6500円(携帯通信料)
実質0円は先ほど言ったように6500円の中から引かれます。
6500円(携帯通信料)円-3000円(本体代金の割引)=3500円
3500円+3000円(本来の本体代金)=6500円。
これが2年間毎月繰り返されるわけです。
上に書いたように本来は通信料から本体代金が引かれるわけですが、「わけがわからない!」という人は、2700 円+300円+3500円+3000円(本体代)-3000円(本体割引)=6500円と、全部一緒に考えてもらって構いません。
とにかく「毎月」というのがミソです。
実質0円の危うさは、途中で機種変更をした場合や解約した場合は本体代金から引かれる筈の3000円の割引が消えてしまい、残りの本体代金を払わなくてはなりません。
つまり先ほどの式で言うと、2700円+300円+3500円+3000円=9500円になってしまいます。
極端な話、実質0円の機種に変えてから1ヶ月後にまた機種変更すると24ヶ月-1ヶ月=23ヶ月となり、残りの23ヶ月間は6500円(携帯代金)に3000円の本体代金が乗っかった9500円を払わなくてはなりません。
ちょっと説明が長くなってしまいましたが、何が言いたかったかと言うと「実質0円だから」と簡単に考えがちですが実際はローンを組んでいるのと同じなんです。
なので、機種変更をする際にも審査が必要なわけです。
逆に「一括0円」と言うのは「一括で払っても0円」=無料の機種ということになります。
さて、本題の「契約できなかった理由」を紹介します。
1.クレジットカードの遅延・強制退会
これは皆さん何となく想像がつきやすいと思います。
2.公共料金の遅延
意外と知られていないのですが、電気・ガス・水道などの公共料金の支払いの遅延も契約に影響します。
例え1ヶ月遅れでも影響する場合がありますので、契約前に支払いは済ませておきましょう。
3.携帯電話料金の遅延
契約先の電話会社への遅延は勿論、他社で遅延も影響します。
どこまで情報共有しているか厳密には不明ですが、人によっては他社でいくら未払いがあるかも分かります。
これは所謂ブラックリストと呼ばれるような物が存在していることの証明ですね。
私が見たお客様で「一社で未払いになったから他社に移って、そこでも未払いになったからココの会社で契約したい」と言って来たお客様がいました。
正直に話したこの方も凄いですが、逆に考えると一社だけなら支払いが滞っても新規契約ができる可能性もあるということに驚きました。
結果は当然の如く審査落ちでした。
大きく分けてこの3つが主に「契約ができない原因」です。
現在未払いがある方で「未払い分の支払い後、いつから契約できるのか?」と心配される方もいらっしゃると思いますが、こればかりはタイミングというか運次第と言った感じです。
3日前に未払い分の支払いを終えて契約できた人もいれば、数週間前に終わらせたのにも関わらず契約できなかった人もいます。
一般的には、機種変更よりも新規契約の方が審査が通り安いと言われています。あくまでスタッフ感の噂ですが。
そうは言っても「今すぐにでも携帯の契約がしたい!!」という方の裏技も次回書きたいと思います。
まぁ裏技というか、この記事を読んでもらえれば逆にどうすれば良いか分かると思いますが・・・
とにかく今回はこの辺で。